しかし、メーカーのベンチテストは定電圧電源を使ったテスト結果が一般的です。
実際に搭載する飛行機の電源はバッテリーです。
バッテリーは放電すると電圧が低下します。つまり、定電圧電源でのテスト結果と同じ性能がでるとは限らないのです。
そこで、私の持っているモーター、バッテリーでベンチテストした結果とメーカーベンチテスト結果を比較してみることにしました。
注目モーター
Gasparin G10 MICRO
Gasparin G15 4W Bee
Gasparin G15 5W Wasp
Gasparin G10 MICRO
注目メーカーベンチテスト結果
プロペラ:MCF 4027
電圧:3,6v 電流:0,85A 回転数:8444rpm 静止推力:19,2g
電圧:3,8v 電流:0,89A 回転数:8733rpm 静止推力:21,0g
電圧:4,0v 電流:0,96A 回転数:9009rpm 静止推力:22,5g
私のベンチテスト
バッテリー:EUFINE 180mAh
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つまり、このバッテリーを搭載した場合、満充電の状態でもメーカーベンチテスト3.6vの推力しかでない訳です。
従って、ホバリング演技までこなして、ある程度飛行時間を確保するには全備重量は15gぐらいまでが限界でしょうか。水平演技のみとしても、全備重量は22gぐらいにおさえたいところです。
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メーカーベンチテスト結果を見て、フル充電なら推力22gでバッテリー後半で推力19gなのだから、全備重量20gでも十分フルアクロができると思っていたとすると、大間違いな訳です。
Gasparin G15 4W Bee
注目メーカーベンチテスト結果
プロペラ:MCF 5030
電圧:3,6v 電流:0,99A 回転数:6692rpm 静止推力:36,50g
電圧:4,0v 電流:1,13A 回転数:7147rpm 静止推力:38,00g
私のベンチテスト
バッテリー:EUFINE 180mAh
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フルスロットル状態で、電圧は3.6vを下回っています。
つまり、このバッテリーを搭載した場合、満充電の状態でもメーカーベンチテストの3.6v推力は期待できない訳です。
従って、ホバリング演技までこなして、ある程度飛行時間を確保するには全備重量は28gぐらいまでが限界でしょうか。水平演技のみとしても、全備重量は35gぐらいにおさえたいところです。
Gasparin G15 5W Wasp
注目メーカーベンチテスト結果
プロペラ:MCF 5030
電圧:3,6v 電流:1,27A 回転数:7355rpm 静止推力:41,25g
電圧:4,0v 電流:1,48A 回転数:7968rpm 静止推力:48,42g
私のベンチテスト
バッテリー:EUFINE 180mAh
私はこのモーターを持っていないので、直接ベンチテストできません。そこで、このモーターより出力パワーが大きいモーターで同じバッテリーを使ってベンチテストした結果を使い、バッテリー電圧を参考にしてみることにします。
テストモーター:自作モーター
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電流が1,27A流れると、電圧は3.5vを下回っています。
つまり、このバッテリーを使って5W Waspをフルスロットルにした場合、電圧、電流ともメーカーベンチテストよりかなり下回った結果になることが予想されます。従って、静止推力もかなり小さいものとなることが考えられます。場合によっては、このバッテリーを使っている限り4W Beeとさしてかわらないパフォーマンスしか発揮できないかもしれません。
もっと性能の良いバッテリーを見つけないと、5W Waspの十分な性能は発揮できないと思われます。
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