飛行機は、電動FF機Eradicator改とロビン改機-03です。飛行速度を小さくして飛行している時は、エレベーターは良く効きます。速度を大きくしていくと、エレベーターがばたばた振動し始めるのです。速度を緩めるとバタバタはだんだん小さくなり、やがて収まります。この現象はフラッターと言います。今回のフラッター現象を詳細に解析してみました。
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【図1】を見てわかるように、空気の圧力は動翼にもかかっているので、ニュートラルに戻される力が働き、動翼の揺れが大きくなる要素はありません。
これは、前部面積(ピボットより前の動翼面積)があっても、空力バランスが変わるだけで、フラッターには影響しません。
ここで、空力バランスに関して簡単に説明しておきます。
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ここで、100%空力バランスを取ると舵が敏感になりすぎます。このバランス点が動翼面積の25%なのです。ただし、前部面積が【図2】のように動翼全体に均一の平面形の時です。
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ここで、【図5】のように前翼面積部分が細長く飛び出しているような動翼平面形だと状況が変わってきます。
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ピボットより前なので、エレベーターはアップになろうとします。次に、この回り込みの渦は一定しないので、蝶つがいにあるゴムのテンションが勝りエレベーターがニュートラルに戻ります。すると、慣性があるので、エレベーターはダウンになり同じ事が起こります。これを繰り返す事がフラッターなのです。
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まとめ、
蝶つがいがゴムで出来ているので飛行中もエレベーターは揺れています。なにかのきっかけで、エレベーターの角度が大きくなっても、飛行機の速度が小さいと発生する力は小さいので振動は収束します。しかし、速度が大きくなってくるとエレベーターはフラッターを起こし始めるのです。
対策として、前部の形を細長くしない。前部面積は小さめにする。などが考えられます。
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