2004年7月29日木曜日

モニターによるLivingRoomFly03-04初飛行

LivingRoomFly03-04のモニターをお願いしていた小黒さんが
第 56 回湘南スローフライヤークラブ飛行会にて、初飛行に成功しました。

以下に小黒さんからの感想をアップします。
############# 小黒さんからの感想 start #################
忙しくて、完成まで時間がかかってしまいましたが、
おかげさまで、なんとか初飛行に成功することができました。
機体を見られたので、わかると思いますが、オリジナルとは
多少変わってしまいました。
以下、製作に関する感想です。
難しかった点
1. 翼にカーボンを通すところ。
 ただ、コツが解かればなんとか行けそうです。
2. 六角スペーサの角に穴を空けるところ。
 これはなかなか難しかったです。0.95のドリルも入手が
 難しいでしょうから、多少値段が高くなっても穴あけ、カット済みが良いかと
 思います。専用の治具を作れば正確に、しかも早く作れるので
 ないでしょうか。
3. 組み立て方で、操舵関係のリンケージがわかりにくい。
 理想を言えば、プラモデルの説明書のように、1から順番に
 1ステップづつ図入りで説明してあるとわかりやすいと思います。
 確かに、そのようになっているところもありますが、リンケージの
 部分をもう少しステップを細かくすると解かりやかったです。
次に飛行関しては、
1. 離陸しにくい。
 走り出すとグランドループにはまりやすい。
2. 舵が敏感過ぎ
の2点ですが、これはオリジナルと異なっているためかもしれません。
エレベータについては、送信機側のトラベル調整である程度はカバーできましたが、
ラダーは左右で舵の効きが異なるようでした。
初飛行ということで、不慣れなのと調整不充分で、操作はシビアな感じ
がしました。
パワー的には、7gサーボ2個と15gの受信機を搭載していましたが、
リポ2セルならOKです。
############# 小黒さんからの感想 end #################
設計者のイメージを以下に示します。
製作に関する感想 1
これは、コツを掴んでもらうしかないと考えています。
製作に関する感想 2
これは、この方式の飛行機のアキレス腱と言っていい部分です。
少し小さめの穴が開いたジュラコンを接合部材にすると、カーボンロッドは手で抜き差しできるが、飛行時にずれることはないのです。
つまり、材料は再利用が可能で、飛行機の改造もイージーになります。レゴの飛行機版になるわけです。
一般入手可能なジュラコンをさがしたところ、それが六角スペーサだったのです。
キット化する場合、コストとニーズの問題がありますが、「穴あけ、カット済み」もしくは、四角スペーサを特注してそれを使うのがいいかもしれません。
製作に関する感想 2
キット化する場合には、ここは詳細な説明が必要です。
新たに製作希望者が現れたら、追加します。
飛行関して
飛行調整に関する説明が一切ないので、キット化する場合には説明が必要です。
新たに製作希望者が現れたら、追加します。
飛行関して 1
スパンに比べ大径プロペラの飛行機なので、タキシング時にトルクの影響を受けます。
ですから、調整にもコツが必要になります。
ピーナッツスケールRCを考える  パート1で説明している対策は、LivingRoomFly03-04でも有効です。
飛行関して 2
フルフライングの舵なので、舵角は小さく調整する必要があります。
「オリジナルと異なっている」上反角をオリジナルに比べ小さくした部分に関して
上反角が異常に大きいのには次の理由があります。
��.主翼剛性アップ
カーボンロッドに初期テンションを与える為、大きな上反角(反り)をつけました。このことで、フライングワイヤーなしで、主翼の剛性が得られるからです。
��.小旋回性アップ
この飛行機はLivingRoomFly02を元にして、製作しました。LivingRoomFly02は六畳間で飛行することを目的としているので、旋回半径が小さくなければなりません。その為、大きな上反角にフルフライングのラダーが必要だったのです。
上反角を小さくした場合
フライングワイヤーがないと主翼の剛性不足になるかもしれません。
ラダーの利きがシビアになり過ぎるかもしれません。

Found 100 新主翼完成(Scale02-05)

Found Model100Centennial100(Scale02-05)の主翼を新たに作成しました。
全備重量:15.5g

主翼カットパターン
前回の飛行会で翼端のキャンバーを変更したのをカットパターンに反映しました。

カット&折り曲げ
スチレンペーパーのカットパターンに従って切り、折り曲げておきます。
フラップのルート部分及び、テーパー翼ルート前縁部分のカット忘れに気をつけてください。
折り曲げ方向及び、下面後縁の糊しろの折り曲げを忘れないようにしてください。
翼型を三角翼にする為、主翼上面の桁位置を折り曲げます。折り曲げ位置:前縁から9mm


主翼ルート部分組み立て
桁を主翼ルート下面に接着します。接着場所:前縁から8.5mm
接着終了後、主翼上下面のかり合わせを行います。桁が上面と接触しているか確めて、接着剤をつける場所を確認します。
確認した場所に接着剤をつけて、主翼の上面を下にして接着します。この時、下面が平らになるように、鋼尺などを載せます。

テーパー翼の組み立て
テーパー翼上下面のかり合わせを行います。その時、キャンバーがルート部と同じか確めて、接着剤をつける場所を確認します。
確認した場所に接着剤をつけて、テーパー翼の上面を下にして接着します。
この時、上反角を調整する主翼ルート下面のベロに接着剤がつかないようにします。

上反角のセット
テープなどでかり合わせをして、左右の上反角が同じであるか確認します。
確認した後、ベロに接着剤をぬり、接着する。

2004年7月25日日曜日

Found 100 新胴体完成(Scale02-05)

Found Model100Centennial100(Scale02-05)の胴体を新たに作成しました。
全備重量:15.9g

現在飛行しているFound(Scale02-05)は、E-ChargersとKokam145mAhを搭載することを前提に設計していました。
しかし、Didel4.5ohmとE-Tec90mAhを搭載しています。
つまり、強度過多で余分な重量があるわけです。
そこで、胴体を再設計することにしました。
胴体のカットパターンはほとんどオリジナルに戻しました。
違いは、エレベーター作動の為の胴体後部カットと主翼結合用の天板が追加された事です。
カットが終了したら、折り曲げておきます。

補強用のパワーリップは、胴体前部のコーナーのみです。
後、主翼、脚接合用に使います。

接合には、0.5mmカーボンロッドのせん断ピンを使います。せん断ピンを抜き差しできる糊しろ付きのオーバーチューブをPowerRipで作成します。作成ムービーを付けました。
5.5Mbの動画
脚接合部作成

胴体作成

主翼接合部作成
予め主翼を作成しておき、主翼と胴体が直角についているかチェックします。
主翼接合部分は古い胴体と同じなので、参考にしてください。

水平尾翼の取り付け
予め作成してあった水平尾翼を胴体に取り付けます。
この時、主翼と胴体を接合し、主翼と水平尾翼が平行についているかチェックします。
水平尾翼の作成は古い胴体と同じなので、参考にしてください。

バッテリーボックス取り付け

2004年7月24日土曜日

T-6 TEXAN トーションボックス追加 (Scale04-01)


T-6 TEXAN (Scale04-01)の主翼にトーションボックスを追加しました。
全備重量:17.0g

前回の飛行会で、主翼の剛性不足が判明しました。
そこで、主翼の前縁の下にスチレンペーパーを充てて、トーションボックスを作成しました。

その他の修正
エレベーター用のサーボマウントが強度不足だったため、0.5mm航空ベニヤで補強しました。
ファイヤーオールが外れたので、パワーリップで補強しました。

2004年7月23日金曜日

IKE主翼キャンバー軽減

IKE(Scale03-02)の主翼最大キャンバーを減らしました。
全備重量:14.9g

ルートリブを外し、外側のリブ前縁部分とスチレンペーパーを剥がし、キャンバーを減らしました。
最大キャンバー:5.8%

この他、主翼と尾翼の取り付け格差を増やしました。
後、自力で直線滑走できるように脚の向きを調整しました。

2004年7月22日木曜日

FunFly05-04 完成

FunFly05-04 が完成しました。
全備重量:20.5g

パワーユニットは、Didel4.5ohmと、Didelギヤーを使って、9:1のギヤーユニットを作成しました。これに、ジャイロソーサーのペラA,Bを付けて、双発にしました。
双発モーターユニット性能
重量:6.2g 電流:0.7A  静止推力:24g
手で持って、フルスロットルにすると、上に引っ張られるのがわかりました。
プロペラの反動トルクもありません。
バッテリー満充電状態では、推力重量比は1以上あることは確認しました。
自宅でテスト飛行する自信がないので、テスト飛行は次回の飛行会で行います。

LivingRoomFly02の受信機、バッテリーの軽量化

LivingRoomFly02をJMP Commbo servo受信機と、Kokam Li-Poly 60mAhバッテリーで軽量化しました。
LivingRoomFly02-06 : 19.3g

LivingRoomFly02-06_old の性能
翼面荷重:2.5g/dm2 速度:2.2m/s 必要パワー:0.37w(計算値)
LivingRoomFly02-06の性能
翼面荷重:2.1g/dm2 速度:2.0m/s 必要パワー:0.31w(計算値)
軽量化前より、パワー余裕が出ましたが、まだ8の字飛行とか、テーブルランディングが出来る状況ではありませんでした。

Found 新胴体用スチレンペーパー

ページャーモーター用のFound胴体を製作する為、 栗田さんにお願いしてスチレンペーパーに印字してもらいました。
梶山さんの見つけた「現品限り」サイトのジャンクモーターを栗田さんが入手したので、3個譲ってもらいました。

2004年7月17日土曜日

スチレンペーパー

飛行機を設計する為に必要なデータを計測しました


スチレンペーパー
メーカー:光栄堂

厚み:2mm    255.5mm x362.5mm :15.9g 1.72g/dm2
厚み:3mm    256.0mm x362.5mm :15.8g 1.70g/dm2

ショップ:KOTOBUKI Air Kraft

厚み:0.5mm    319.0mm x469.5mm :7.7g 0.51g/dm2


2004年7月15日木曜日

Found Model100Centennial100(Scale02-07) スチレンペーパーカットパターン決定

現在飛行しているFound(Scale02-05)は、E-ChargersとKokam145mAhを搭載することを前提に設計していました。
しかし、Didel4.5ohmとE-Tec90mAhを搭載しています。
つまり、強度過多で余分な重量があるわけです。

そこで、再設計することにしました。

全体のレイアウトは、胴体と分割するのは、主翼と水平尾翼で、垂直尾翼は胴体に着いたままとします。この分割方式の方が、多くの飛行機に流用できると考えています。
脚も胴体に着いたままとしますが、左右のタイヤを貫通している1mmカーボンロッドの中央が分割でき、脚を折りたためるようにしました。
この状態で、胴体は横置きでA4クリアケースに収納されます。
今まで0.5mmのカーボンロッドをせん断ピンで主翼と胴体を接合していましたが、T-6と同じスチレンペーパーのかみ合わせ方式で行うことにしました。
主翼
翼端部分にキャンバーを付ける為の折り返しが追加されました。
ルート部分に、接合用のベロが追加されました。

胴体
多くの部分をオリジナルにもどしました。オリジナルと相違点は3箇所です。
主翼を分割にするので、天板が追加されています。
水平尾翼の取り付け部分のカットが1mm深くなっています。
エレベーターリンケージメンテナンス用に胴体後部が取り外し式になります。そのカットラインが追加されました。

水平尾翼
左右分割式とし、ルート部分は胴体に接着されます。

水平尾翼の組み立てイメージを示します。

垂直尾翼
オリジナルに戻しました。

Found Model100Centennial100 の主翼は、上反角がない

Found Model100Centennial100 の主翼は、上反角がないことが判りました。
ですから、第34回横田スローフライヤークラブ飛行会の報告の「小型スケール機の機体工作技術と操縦技術のステップ」の3、4の課題飛行機としてFoundが使えるのではないかと考えています。

Foundのモデル名称が間違っていました

Foundのモデル名称が間違っていました。
間違い:FBA-2C
正しい:Model 100 Centennial 100

今後の呼び方
以前:Found FBA-2C (Scale02-xx)
今後:Found Model100Centennial100 (Scale02-xx) または Found 100 (Scale02-xx)
とします。

Foundの実機データーを再調査していた時に、この間違いが判明しました。
FBA-2Cと言うモデルも存在し、形も似ているので、勘違いしました。

2004年7月12日月曜日

第34横田スローフライヤークラブ飛行会

第34回横田スローフライヤークラブ飛行会に参加しました。
1. FBA-2C Scale02-05のテスト飛行
2. IKE Scale03-02のテスト飛行
3. T-6 TEXAN Scale04-01のテスト飛行
を行いました。

1. FBA-2C Scale02-05のテスト飛行
以前から、この飛行機の「右旋回時の巻き込み」が大きいのが気になっていました。そこで、主翼上反角部分にキャンバーを着けてみました。
結果
大きく改善されました。「右旋回時の巻き込み」は説明にもあるように、完全に無くすことはできません。しかし、改善前の主翼上反角部分はフラットになっています。ルート部分は前に折り曲げてキャンバーが付いているので、上反角部分の迎角がルート部分に比べ大きくなり、ねじり上げが付いていました。しかも、ルート部分にはキャンバーがあり、上反角部分には無いので、空力的にゼロ揚力角度がルートの方が小さくなるので、空力的にもねじり上げが付く事になります。
ねじり上げは巻き込み時に翼端失速を引き起こし巻き込み挙動が破局的に大きくなります。
そこで、ねじり上げを無くす為に、上反角部分の前縁をルート部分と同じように前に折り曲げてキャンバーを付けました。これで、向かえ角がルート部分と同じになりました。
下の写真は左は改善前、右は改善後です。

2. IKE Scale03-02のテスト飛行
脚の調整が完全でないので、自力で滑走をスタートするとスピンしてしまいます。しかし、スタート時に手でかるく押してあげると滑走することがわかりました。今回はこのやり方で滑走離陸させることにしました。
滑走すると直ぐに速度が増し、エレベーターとエルロンは効きは良好です。
速度的には離陸できそうなのですが離陸できませんでした。
現場では理由が判らなかったのですが、帰りの電車の中で前回飛行会のエルロンFound(FBA-2C Scale02-06)と似ていることに気づきました。そこで、キャンバーを測定し、比較してみました。
最大キャンバーが大き過ぎて期待した翼性能が出ていないのが原因だと推測しました。


FBA-2C Scale02-05の主翼

翼厚:7.7%
最大キャンバー:3.8%
最大キャンバー位置:13.5%

FBA-2C Scale02-06の主翼

翼厚:14.3%
最大キャンバー:7.1%
最大キャンバー位置:12.2%

IKE Scale03-02の主翼

翼厚:1.0%
最大キャンバー:10.6%
最大キャンバー位置:19.2%

3. T-6 TEXAN Scale04-01のテスト飛行
主翼の剛性不足で飛行できませんでした。
しかし、φ1mmカーボンロッドで補強して、エルロンの効きまでは確認することができましたが、飛行にはいたりませんでした。