2009年9月23日水曜日

Alula 山岳ソアリング

以前、栗田さんと見学に行ったTDKHのソアリングエリアでAlulaを飛ばしてみました。



この写真は、お立ち台から撮影しています。
以下は、私のフライトメモ。
スロープは南向きだが、谷は東向き。
南風の時は向かいの尾根を越えてくる風となり、上昇風にならない。
なので、東向きの風が吹かないとスロープソアリングはできないことになる。
しかしこのエリアは、サーマル環境が面白い。
まず東風の時は、谷の麓にある平地で発生するサーマルが流れてくる。
良い時は常にサーマルがどこかに存在している。
ソアリングエリアの林は、木の色の違いや道路など、温度差を生じる条件が多くあり、東風でない時でも日が照ってくるとサーマルが発生する。そのため、滑空性能の良い(L/Dが大きい)グライダーであれば、谷に向かって前へ出していき、サーマルヒットさせることができる。
この日は、風が弱く(1m/s)、しかも南風がメインだったため、スロープソアリングはできない。Alulaは大型機とは違い滑空性能が劣るため、前へ出してもサーマルヒットはかなり厳しい。しばらく、風の様子を見ていると、時々東向きの風が入ってくることがわかった。

ぎりぎりソアリングできそうな風でランチ。でも、ピッチ操舵が粗く、機体がピッチングする。当然、高度ロスして、やむなくランディングとなる。
この時の重心は、マニュアル指定の位置。それを4mm前に出し、重心位置を凹みマークのある位置に移動させ、エレベータの舵角を増やし、マニュアルのエキスパートモードと同じにした。
ノーズにウェイトを積むことになったので、全備重量:180.7gとなった。
この後、時々やってくるソアリングタイミングでランチして、スロープソアリングできました。安定が向上したことで、ピッチ方向の敏感さが緩和され、今までと同じように操舵しても、機体が暴れることはなくなった。
ピッチ操舵が上手くできない場合、重心位置を前に出すことはベターチョイスなのだ。勿論、アーバンソアリング向きの性能は落ちる。(Alulaスロープソアリングのコメント参照)
重心位置を前に出すことによるデメリットと対策
・背面飛行時の操舵量が大きくなる:エレベータ舵角を大きくする
・ハンドランチ時、まっすぐ上昇しなくなる(宙返り気味になる)
               ↓
 送信機にランチモードを設定(まっすぐ上昇するようにエレベータトリムをダウンにする)

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